イタリア・ローマ(Rome)を代表するラグジュアリーブランド フェンディ(FENDI)は、 イタリアで初めてとなる印象的な建築物へのマッピングプロジェクト、
「ルクス・フォルマエ」(Lux Formae、 「光の形」の意)を10月27日(土)の夜に開催しました。 本プロジェクトは、 フェンディ支援のもとビデオチッタ(Videocittà)がプロデュースを手がけ国際的に有名なハンガリア人アーティスト ラースロー・ボルドス(Laslzo Bordos)が制作しました。
デジタルアートや建物への3Dマッピングのパイオニアとして知られるラースロー・ボルドスは、
これまで22カ国以上で50以上ものプロジェクトを手がけてきました。 その彼が初めてローマを訪れた際、 フェンディが本拠を置く「イタリア文明宮(Palazzo della Civilta Italiana)」こそが自身のパフォーマンスに理想的なロケーションだと心に決め、 本プロジェクトが実現しました。
そして、 10月27日(土)の夜、 たった一晩だけ、 壮麗な建物がパレットへと形を変えたのです。 アーティストのボルドスは、 プロジェクションをハイテクな4Dの絵画用ブラシに見立てて建物にこれまで見たことのない全く新しい命を吹きこむのです。
フェンディはローマとの絆を継続的に強めていて、 近年では、 その絆はコンテンポラリーアートへの傾倒によって、 はっきりと示されています。 それはファッションとこの都市との絆でもあります。
ローマにルーツを根ざすフェンディは、 ビデオチッタの使命も共有してきました。 アートとファッションと美の中心都市として「この永遠の都を引き立てたい」という、 あくなき熱望です。
ビデオチッタ協力のもと、 翌日にはアンフィテアトロ・フラヴィオ(Anfiteatro Flavio)でも披露されます。 古代ローマと現代ローマとを結ぶ独特のつながりを、
ふたつの建物をシンボリックに併置することで実現するのです。 唯一無二のローマでありながらも、 多面的な魂を持ち合わせているため、 これまでにも、 古代と現代が相互作用する能力があることが実証されてきました。
ラースロー・ボルドスは、 次のように述べています。 「コンテンポラリーなアーティストは、 自分のアイデアやビジョンを各種の建物の3次元的なファサード(正面)に投影することができます。
アイデアにはインスピレーションが必要で、 1番のインスピレーションは、 建築そのものからやって来るのです! 私はイタリア文明宮で創作することができ、 興奮を禁じえません。 これは、 世界の建築物の中でも、 最も魅力的なもののひとつだと感じているからです。 形而上学的な場所でもあるし、 僕が作りたい作品では、 永遠(インフィニティ)という概念とたわむれながら、
この建物のスピリチュアルな側面を強調してみたいと思っています。 手で触れることのできない、 繊細、 かつ非物質的な光が、 思い建物の質量を保持できるというイリュージョンを生み出したいですね。
あたかもローマの永遠性に、 その記憶を刻みこむかのように...」
「ルクス・フォルマエ」
場所 : イタリア文明宮 - Quadrato della Concordia, Rome, Italy
日時 : 2018年10月27日(土) 午後8時~深夜12時まで