感情を揺さぶる太陽の香り。陽光のエネルギーが心地よさと力強さをもたらし、可能性や高揚を象徴するフレグランス。ルイ・ヴィトンのフレグランス・プロジェクトに初めて関わることになったファレル・ウィリアムスは、太陽から放たれる温もりによって活気を帯びるグローバルコミュニティに向けて、「LVERS」の真髄である光を表現した巧みなメンズ・フレグランスの創作をジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードに依頼しました。
「LVERS」は、ファレル・ウィリアムスとジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードとのクリエイティブな対話を通じて構想され、南仏のグラースにあるルイ・ヴィトン フレグランスのクリエイティブアトリエ「レ・フォンテーヌ・パルフュメ」で調香されました。この新たなコラボレーション作品においてマスター・パフューマーは、世代を超えた香りのアプローチを重んじ、カミーユ・キャヴァリエ・ベルトリュードを創作プロセスのメンバーに加えました。彼女はルイ・ヴィトンのパフューマーであり、クリエイティブスタジオの一員としてマスター・パフューマーの指導の下で何年にもわたり腕を磨き、メゾンのDNAの継承に情熱を注いでいます。
このフレグランスは、太陽の光は愛のメタファーであり、人間としての経験における生命とモチベーションの源と捉えるファレル・ウィリアムスのフィロソフィーに基づいています。これにはファレルがルイ・ヴィトンに迎えられた時に述べたWhat will you do when the sun shines on you(太陽の光が降り注ぐ時、あなたは何をしますか)?という問いが反映されています。
今までにないオー・ドゥ・パルファンを創り上げるために出発点となったファレルのアイディアは、新たな形をとる必要がありました。
「2023年6月にポンヌフをランウェイとして開催されたファレルのデビューショーのテーマとなった太陽の光は、私たちにインスピレーションを与え、そこからもたらされる光合成のイメージを香りで表現することにしました。光合成というと抽象的に聞こえるかもしれませんが、生命において光はすべての出発点なのです」とジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードは語ります。
「LVERS」は、比喩的でありながらもどこか懐かしい太陽の香り──肌を輝かせ、自然の生命力を活性化させ、私たちを取巻く生命体に息を吹き込む存在──を込めたフレグランス。香りの錬金術を使って太陽の光の抽象的な香りを現実の物質へと変化させたマスター・パフューマーは、光合成の働きを考察することでエネルギーをもたらす力強い光の結実として自然の美しさからなるノートの数々を探り当てたのです。陽光に愛撫され青々と茂る葉や若草の爽やかな蜜、森を照らす太陽の下で木の幹から漂う大地の温かさ。探求する過程で新たに着目されたのは、古くから存在するピュアな天然原料の数々でした。
フレッシュな草木やウッディーな質感を持つグリーンノートが特徴のガルバナムは、セリ科(フェルラ属多年草)の植物樹脂から得られる伝説的な香料です。現代のフレグランスではほとんどメインとして使われることのないこの原料が新たなエネルギーを与えられ、雄大な自然を感じさせるワイルドな質感に洗練を重ね合わせその存在を一気に高めました。 まるでダイヤモンドの原石が磨かれるように、何世紀もの歴史があるこの香りは繊細なグリーンノートへと昇華し、スパイシーでウッディーな魅力を持つ「LVERS」のブーケがシダーウッドの中に溶け込みました。奥深いウッディーでスパイシーなノートは、誰もが森林の情景を想い浮かべるほどのユニークな香りで感情を揺さぶります。このシダーウッドはサンダルウッドのクリーミーな風合いと重なり合い、大地を想わせるアーシーさの中にエレガントなトーンを創り出しています。 その一方で、ジンジャーの透明感のあるフレッシュさとスパークリングなノートは、エネルギーをプラス。最初に感じるフルーティーで果皮の芳香に満ちたベルガモットは日の出の柔らかな陽光をもたらし、その先に続くガルバナムの登場を優しく告げます。太陽の光が持つセラピーのようなポジティブなエネルギーに呼応するかのように、「LVERS」を創り上げる原料のいずれをとっても、そのルーツはヒーリングと結び付いた古来の文化や風習に遡ります。 ガルバナムは古代ギリシアで治療薬として用いられ、古代エジプト人はシダーウッド精油を防腐剤や魔除けとして使用。東洋医学においては、サンダルウッドは精神にもたらす効能によって広く知られ、ジンジャーと並ぶ重要な成分と位置付けられてきました。多くの文化圏において、ベルガモットは心と身体を健やかに保つためのツールと考えられてきました。伝統的にヒーリング効果が認められているこうした原料が、「LVERS」にホリスティックな雰囲気を与えています。陽光の輝きや、それによってもたらされるエネルギーをボトルに閉じ込めたウェルビーイングとのつながりをもたらすフレグランスなのです。
ルイ・ヴィトン フレグランスのシグネチャーである円筒状のボトルに入った「LVERS」は、太陽の光を反射、屈折し、それ自体が陽光のごとき存在に。プリズム仕上げにより、太陽の光が肌をゴールドカラーに彩るような、明るい光のエフェクトを連想させます。フレグランスと共に登場するトラベルケースと3本のボトルを収納できるフレグランス・トランクは、グリーンのダモフラージュ・モチーフ。ルイ・ヴィトンにおけるファレル・ウィリアムスのクリエイティブな表現の核をなすこのグラフィックは、メゾンのヘリテージであるダミエ・パターンとメンズ クリエイティブ・ディレクターのパーソナルなスタイルを組み合わせたものです。
2024年6月19日(水)より、一部ルイ・ヴィトン ストアおよび公式サイト louisvuitton.com にてお求めいただけます。
PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON
ルイ・ヴィトンについて
1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的である、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。 伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
詳細は、ルイ・ヴィトン 公式サイト https://www.louisvuitton.com をご覧ください。