スイスのスポーツブランド「On(オン)」(本社・スイス・チューリッヒ / 共同創業者 : デイビッド・アレ
マン、オリヴィエ・ベルンハルド、キャスパー・コペッティ)<および、オン・ジャパン株式会社(本
社・神奈川県横浜市中区)(以下On)>は、On アスリートストラテジー アドバイザーである横田真人
氏が代表を務めるTWOLAPSが主催する「Middle Distance Circuit (以下、MDC)」と共同で、日本初
上陸となるトラックイベント「On Track Nights: MDC (オン トラック ナイツ: エムディーシー)」を、
2024年7月27日(土)に大蔵運動公園陸上競技場にて開催しました。
On Track Nightsは「レースの概念をがらりと変える」をコンセプトに、Onが2023年から主催し、世
界5都市で開催する、競技性とエンターテイメントが融合した型破りな陸上イベントです。6都市目の開
催となった今大会は、2,893名もの多くの観客が来場し、大いに盛り上がりました。観客は会場に設営
された特設ブースやトンネル、さらにはインフィールドなどのあらゆる場所から近距離でレースを観戦
し、熱狂に包まれました。屋台やDJをはじめ、火花やスモークなどの演出など、エンターテイメントも
兼ね備え、まるでフェスのような雰囲気となりました。
出場選手は日本だけでなく、韓国、台湾、香港、オーストラリア、フランスなど、世界各国から集まり
ました。また、Onのグローバルチーム「On Athletics Club (OAC)」からは、日本記録を上回る個人記
録をもつ選手を含む、計4名が参加しました。地元の市民ランナーと国際的なエリートランナーが肩を
並べてトラックに立つ国際色豊かなレースとなりました。
一般種目では、男女800m、男女1500m、小学生800mのレースを実施。一般男子公認800mでは、西
郷孝一選手(岩手・矢巾町陸協)が「1分59秒50」でマスターズ日本新記録を樹立し、会場が響めきま
した。
日本グランプリシリーズでは、男女800mと日本グランプリシリーズ男女1500mを開催。競技中には、
日本記録ペースのペーシングライトとペースメーカーを用意し、ランナーも観客も常に日本記録のスピ
ードを間近で体感することができました。男子800mはパリ五輪に南スーダン代表として出場予定のグ
エム アブラハムが「1分47秒41」の記録で優勝。女子800mはOACから参戦のBendre Oboya(オー
ストラリア)が「1分59秒37」の記録で優勝し、同じくOACのCarley Thomas(オーストラリア)は
「2分00秒02」で2位でフィニッシュしました。なお、Carley Thomasはもっとも長い時間、日本記録
のペーシングライト内にいた選手に送られる「ペーシングライトランナー」を獲得し、10万円の賞金が
授与されました。3位は川田 朱夏(大阪・ニコニコのり)が「2分03秒65」で日本人トップとなる記録でフ
ィニッシュしました。
男子1500mはOACのJesse Hunt(オーストラリア)が「3分38秒98」の記録で優勝。2位は遠藤 日
向(兵庫・住友電工)で、「3分39秒52」の記録を出しました。女子1500mはOACのMaudie
Skyring(オーストラリア)が「4分07秒33」で優勝。2位は森 智香子(千葉・積水化学)が「4分10
秒33」という結果でした。
そのほか、エンタメコンテンツとして行われたパン食い競争では、「新谷仁美vs.増田明美」「為末大
vs.柏原竜二」といった豪華対決が実現。レース直前の掛け合いでは、新谷さんがレジェンド・増田さん
に対し、「先輩には絶対に負けません!このレースは私が獲ります!」と宣戦布告し、会場からは笑い
が起きました。結果は、新谷さんが1発でパンを咥えることに成功し、先輩に大差をつけて圧勝しまし
た。また、「為末大vs.柏原竜二」では為末さんが現役さながらの脚力と見事にパンを咥えるテクニック
を見せつけ、他を寄せ付けない強さで勝利しました。
インフルエンサーNo.1決定戦1000mでは、本イベントの主催であり、男子800m元日本記録保持者の
横田真人氏が登場。ランニングインフルエンサーの三津家貴也、たむじょー、上野裕一郎らと激しい争
いを見せましたが、デッドヒートの末、上野さんが優勝しました。
◾グランプリ女子 1500m 優勝 Maudie Skyring(オーストラリア・OAC)選手コメント
オリンピック予選までは全レース速く走ることを目的としていましたが、On Track Nightsは楽しむこ
とを第一優先に臨みました。熱気に包まれた会場で走ることができて気持ちが良かったです。
◾グランプリ女子 800m 優勝 Bendre Oboya(オーストラリア・OAC)選手コメント
オーストリア・ウィーンで開催された前回のOn Track Nightsで、少し怪我をしてしまったので、一度
休憩を挟んでからこの大会を迎えましたが、会場の至る所に応援してくれる人がいて、辛いポイントで
も踏ん張ることができました。その声援が、走ることの糧になってとても楽しいレースにすることがで
きました。
◾グランプリ男子 1500m 優勝 Jesse Hunt(オーストラリア・OAC)選手コメント
ヨーロッパと違って、日本はとても暑かったですが、その環境下でも良い記録が出せて自信になりまし
た。日本で初めてのレースでしたが、観客の皆さんが良い雰囲気を作り上げてくれたので、非常に気に
入りました。来年も開催されるのであれば是非参戦したいと思います。さらに、このシューズ(Onブ
ランド初のアッパー製造技術「ライトスプレー(LightSpray)」を使用した新作シューズ)はとても軽
くて薄いのですが、非常に履き心地がよくて、包み込まれているような感覚でした。これ以上良いシュ
ーズはないのではないか、と思うほど良いシューズでした。
◾グランプリ男子 1500m 2位 遠藤 日向(兵庫・住友電工)選手コメント
これまではプレッシャーのかかるレースが続いていましたが、良い意味で肩の力が抜けて楽しく走るこ
とができました。On Track Nightsは国内ではなかなか味わうことのない海外レースのような会場の雰
囲気で、観客の声援も大きく気分良く楽しめました。
◆MDC について
MDCは2021年に「陸上競技の大会をGamechangeする」をスローガンに、エリートランナーから市民ランナー、子供達まで幅広い層のランナーたちが楽しめる中距離に特化した大会としてスタート。
ゲーム性を持たせたレースや、演出による新しい観戦体験、ボランティアの方々とともにレースをつくる楽しみなど、「する」「みる」「ささえる」すべての人に陸上競技の楽しさを提供することを目指し、3年間で全国12大会を開催しています。
2023年は新たに「THE FASTEST 1k - 市民ランナー中距離No.1決定戦」を開催し、市民ランナーに新たなチャレンジの場を提供。2024年は、大会の作り手を応援する企画「MDCチャレンジャーズ」を開催するなど、常に新たな試みにチャレンジし大会をアップデートしている。
◆Onについて
On は、2010 年にスイスアルプスで誕生したスポーツブランドです。“Ignite the human spirit through movement(動くことを通じて人の心に火を灯す)” をミッションに掲げ、ランニング、アウトドア、トレーニング、テニス、そしてライフスタイルの分野で、プレミアムなシューズ、アパレル、アクセサリーを市場にお届けしています。
ブランド立ち上げからわずか 14 年でポートランド、ベルリン、横浜、上海、メルボルンへと拠点を拡大。その急成長を支えるのは、業界の常識を覆す革新的な技術、機能美が光るデザイン、そして循環型のモノづくりです。On を代表する技術である CloudTec®のクッショニングは世界特許を取得しており、トップクラスのプロアスリートたちの競技用シューズにも採用されています。
夢を追い続ける “Dream On.” のスピリットで着々とファンを増やし、現在は 60 か国以上で事業を展開。2024 年はパリ五輪スイス選手団のオフィシャルパートナーも務めます。
On Tokyo(オン・トーキョー)
2022 年 4 月に原宿キャットストリートにオープンした世界 2 店舗目の直営ストアであり、アジア初の旗艦店です。2 階のシューズフロアには、マジックウォール(Magic Wall)と呼ばれる独自の隠し引き出しを設置。この引き出しには On の最新シューズの全サイズが揃っており、すぐに試着できるようにすることで、従来のリテール体験を刷新しています。また、ストアはコミュニティバブの役割も果たし、On のエキスパートであるストアアドバイザーと交流できるだけでなく、コミュニティが集える場所にもなっています。
■住所:東京都渋谷区神宮前 5 丁目 17 番 27 号
■営業時間:11:00 - 19:00(不定休)
■電話番号:03-6450-6995
◆OAC について
スタート地点は違っても、目標に挑戦する思いはひとつ。 On Athletics Club(OAC)は世界中から探し出した陸上競技の逸材が集まる On のグローバルチーム。さまざまなバックグラウンドを持つ中長距離ランナーたちが、勝利を目指して日々練習を重ねています。 OAC が拠点としているのは、米コロラド州ボルダーにある常設のトレーニング施設。オリンピック 3 大会で米国代表に選ばれ、“伝説のランナー” と評されるデイゼン・リツェンハインの指導のもと、若きアスリートたちが夢の実現に向け、仲間と共に懸命にトレーニングに励んでいます。一緒なら、もっと大きな夢が見られるから。